ねんきんにうす2008年12月26日
2008年12月26日 日本経済新聞
【制度疲労に危機感 広がる党内支持】5面
年金改革、政府に挑戦状
自民、民主両党の衆院議員7人が25日、年金制度の抜本改革を求める提言を共同発表した。
主な点
1:各年金の役割の明確化
1階部分の基礎年金は退職後の生活保障、2階の報酬比例年金は所得再分配を排した自助の制度に衣替えする。
2:財源の手当て
それぞれの機能に対応し、1階は消費税などの税金、2階は社会保険料を充てる。
3:2階部分の積み立て方式への移行
現役の勤め人がそのときの高齢者の年金資源を負担する賦課方式をやめ、払った保険料は将来、自分に戻る仕組みを目指す。
この移行過程ではこれまでに年金の支払いを約束した額から支払準備として積み立てた分を引いた270兆円の不足解消策が課題になる。
【年金記録回復で平均年5.4万円増】5面
社会保険庁は25日、年金記録漏れの被害者にあい、社会保険事務所などでの審査を経て記録の回復に至った人の年金増額分が年平均で約5.4万円になると資産を発表した。