2012年 茶道講座 茶道のこころ
1.和
2.敬
3.清
4.寂
1.和
7世紀初めの聖徳太子の十七条憲法の冒頭の言葉「和を以て貴しとなす」からでています。
この「和」の精神こそ、どんな時代にも滅びない永久不変の真理です。つまり「和」という根本理念が茶道のどの部分にもあるということを知るべき で、これは茶だけでなく人間関係にもいえます。
2.敬
人は一人では生きていけない、それぞれが助け合い、支えあい生かされています。
自分を取り巻く全てに敬いの心を持って接すべきと教えています。一座建立の秘訣は敬愛
3.清
目に見える清らかさだけではなく、心のなかが清らかなことです。
衣類についた塵や埃は見てすぐに分かりますが、心についた塵や埃は案外気づきません。
はっきりと方に現れたものはすぐに分かりますが、型に現れない部分はどんなに汚れているのかわからないものです。
心の汚れはくもりを取り除くことが「清」という心を清めるということです。
自分自身で自分の心・気持ちを清めようという素直な心が大切です。
4.寂
誰も自分の未来を予見することはできません。
どんな事態に直面しても、それに動じないだけの心のゆとりを持つように心がけなければなりません。
お茶会でお点前を忘れてしまった時など「もっと予習しておくべきだった」と嘆くのではなく、後になって悔やんだり失敗しないために、予め準備しておくこと、つまり
心を作っておくということが「寂」であるといえます。
● 参考文献
裏千家茶道 財団法人今日庵
雅庵裏千家茶道教室では、毎月茶道講座を実施しております。