2012年 茶道講座 利休七則
弟子の一人から次の質問を受けました
「いったい、茶の湯の上で心得ておくべき最も大切なことはなんでしょう」
この質問に対しての答えがこの七則です。
しかし、弟子は「それくらいのことなら、私でもよく存じております」といいました。
利休は
「それだけ自信があるなら、今渡しが言った通り、ひとつの間違えもなくお茶事をやってご覧なさい。もしそれができたら、私はあなたの弟子になりますよ」と答えました。
この話を聞いた笑嶺和尚(しょうれいおしょう)は、「利休さんの答えはごもっとも、すべての悪は行わず、すべての善を行うべしということは、幼い子供でも知っているが、いざ実行するとなると、80歳の老人でもなかなか難しい」と答えています。
1.茶は服のよきように点て
2.炭は湯の沸くように置き
3.花は野にあるように
4.夏は涼しく冬は暖かに
5.時刻は早めに
6.降らずとも雨の用意
7.相客に心せよ
利休七則は、表面的な意味だけでなく、茶道の最高の理想としている教え「和敬清寂」jの理念に裏付けられた考え方のほかなりません
● 参考文献
裏千家茶道 財団法人今日庵
雅庵裏千家茶道教室では、毎月茶道講座を実施しております。